薬草学・薬草教育の資格を取りました

消えたブログではガーデンカテゴリーなどでも書いていましたが、せっかく復活したので、植物のことも記事にしていきます。

今までなんとなくは手をつけていたものの、どうせならちゃんと勉強してみたいな〜と思ってコロナ禍の2021年3月に始めた薬草教育学。ドイツ語ではKräuterpädagogikといいます。教育者はKräuterpädagoge。ロックダウンが続く中、レッスン以外に外での音楽活動は完全にストップしてしまって初めて時間に追われない自由な生活ができたのでちょうどいい機会になりました。

こちらでは料理・お菓子・お茶・コスメなどに利用されるハーブの種類はとても多く、気付かないうちに自然と摂取していたり身の回りにある事も多いです。

薬草教育は完全に通信講座で自分のペースで空いた時間に勉強するのでとてもラクでした。と言っても内容はちっともラクではありません。笑

メインは全6モジュールで、その1モジュールの中にさらに1a,1b,1c,1d .. の様にカテゴリーがあり、さらに別途30種類くらいのハーブそれぞれの膨大な教材があります。

最初の方はほぼ歴史や理科(植物や光合成などの勉強)、化学式や医学用語のオンパレードで頭がパンパン!!毎日朝から晩までドイツ語辞書・医学辞書とにらめっこ。今さらこんなに辞書を活用する日が来ることがあろうとは思いもしませんでした。

当たり前ですが有毒植物についてもしっかりお勉強。

クナイプ神父↓お風呂グッズで有名ですね。

夏には虫刺され用にこんなのも登場。ミントとカモミールを煮出すかお茶にして刺された箇所にペタペタするだけ。めちゃくちゃ簡単。笑

薬草教育者として薬草ハイキングのガイドやワークショップを開催する事ができます。そのために準備することや重要なことの勉強も。

薬草ハイキングと言うと・・・

日本ではあまり知られていないかもしれませんが、オーストリア・ケルンテン地方のアルプスにはスパイク(シュパイク)と言う珍しい高山植物が自生しています。標高1800m以上の山岳地帯でしか見ることができず、開花期もあっという間に終わるので見れるかどうかは運次第。かなり前ですが、子供達とケルンテン滞在中に偶然ホテルに『ガイド付きスパイクハイキング』というプログラムがあって参加しました。ガイドさんがやっと見つけたスパイクは残念ながら散ったあとでした↓(こんなの個人で絶対見つけられない!!)

スパイクはメーカーとしてもオーガニックコスメや石鹸など有名で我が家でもずっと使っています。

肌トラブルやマッサージオイルなどで有名なアルニカはまだ咲いてました!

ちなみにアルニカもスパイクも保護植物なので見つけても絶対に摘んではいけません!

ちょっと話がそれましたが、そんな奥の深い薬用植物。

何度か長い休憩をしつつのらりくらりと、ようやく一通りの勉強を終えて最後の論文(自由テーマの研究)を始めたのが昨年の9月。

それからまた書くのにえらい時間がかかって結局なんやかんやと1年かかって提出、無事ディプロマを取得できました。

論文テーマは『日本神話における薬草と薬用植物』

この論文を手伝ってくれた人やインタビューを受けてくれた人、研究テーマに興味を持ってくれた人から欲しいまたは売って欲しいと言われたので数冊製本しました。

製本はめちゃくちゃ悩んで結局リングにしました。表紙と裏表紙はしっかりとした厚紙です。ちょうど冬のセールでお安くなってましたが結構そこそこのお値段でした。

やっぱり出来上がったものを手にすると実感が湧きますね〜

この薬草教育で学んだ知識をこれからも生活に取り入れていきたいと思います!と言うか膨大すぎて復習しないとすでにたくさん忘れてる。

最終章では音楽と薬草・神話の結び付き、今後の自分の活動についても書き綴ったので実践に移さねば。


Comments

“薬草学・薬草教育の資格を取りました” への3件のフィードバック

  1. […] ところで、以前「薬草楽・薬草教育の資格を取りました」と言う記事を書きました。 […]

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