見えないライブ準備と助成金などの話

前回の投稿から気付けばまたあっという間に２月も半ばになってしまいました！日々のやることがどんどん溜まっていて全く追いつきません。

今週は Station1977 のライブがあります。

前回大盛況だった初ライブのレポは >> こちら <<から

その準備で鬼の様な事務作業が続いていますが、先ほどやっとAKM＊オーストリア著作権協会に申請してひとつ作業を終えました。

このAKMについては本当にややこしいのでまた別記事にするとして・・・

もちろん自分がプロジェクト責任者になっているので当たり前なのですが、フリーランスは自由であって自由でありません。

私はいくつかプロジェクトを同時進行していますが、やっぱり一番大変なのが事務作業で・・全く終わりがありません。

「あの曲のソロのコードが〜」なんて悩んでいた学生時代は疾うに過ぎてしまいました。

ところで今回のライブでは有り難くウィーン７区から助成金がおりました。イベント主催は宣伝準備や資金調整が大変なのでできる限りの資金調達が必要になります。もちろん資金調達できなければ赤字リスクを負うことになります。大きなグループやプロダクションに所属している人は個人でオーガナイズする事はあまりないと思うので関係ない話かもしれませんが、やはり赤字は避けたいところ（もちろん黒字がよい）

この助成金では主に演奏者のギャラ・ホール代・音響・運搬交通費用・広告費などをまかないます。足りない場合はさらにチケット販売やチップを集める事も可能です。

助成金に関してはいくつか種類があり、収支内訳やプロジェクト（イベント）テキストの書き方など最初は分からなさすぎて何度も挫折しましたが、現地のオーストリア人に聞いても詳しい人は少なく、結局自分で調べてやるのが手っ取り早いという事でそれもだいぶ慣れてきました。

今回は昨年の９月に申請しましたが、「イベント（ライブ）が開催されるのが２０２４年なので年明けの審査になります。審査結果が分かり次第連絡するのでそれまでお待ちください」との返事が。数か月待たねばならぬのか・・・

その年明けの審査が１月末。本当にギリギリで助成金がおりましたという連絡がきたので、それからロゴを入れたポスターを作成したりウェブサイトを変更したり、申込書を提出したりメールを送ったりなんやかんや計算したり、その間にテクニカルライダーを作成して送ったり・・（死にそうです）

ちなみに前回のライブでは３区の助成金がおりましたが、これは私が個人で申請したのではなく、別の団体が主催・申請してくれました。そういう場合は演奏者は本番をこなしてインボイスを出すだけなのでかなり負担は小さくなります。

イベントまで大体の流れは

1. ブッキング
2. 日程調整
3. メンバーとリハ調整など
4. 必要であれば同時進行で助成金の申請
5. ホームページ編集
6. SNSお知らせ
7. ポスター＆フライヤー作成
8. セトリ作成（結構ぎりぎり）
9. AKMイベント申請（場所によって異なる）
10. 本番後にAKMプログラム申請
11. 助成金が出た場合は報告書など

この間に必要であれば現場に機材確認に行ったり音響さんと打ち合わせをしたりします。

さらに余裕があれば写真やビデオを担当してくれる人を探したり・・・

私はいつも長女に頼んでいます（大感謝）

カメラや録音機材も電源確保や保存メディアの確認など意外と面倒です。

とまぁこんな感じで、呼ばれて演奏しに行くだけなら楽ちんですが自分が主催側だと本当に終わりがないです。

ポスターも紙媒体とウェブ用でフォーマットなどが違うのでこれまたいつも大変。ほんの１ミリの差が気に入らなかったりでこういう時はほんとに徹夜状態になりますが、今回はギリギリすぎてもうなんとか間に合わせました。あとから曜日を入れればよかったと思いましたがもう遅い。フォント位置とか色の調整でいっぱいいっぱい、そして緑のロゴを使わないといけない事に最後の最後で気づいてまた全部やり直しました。笑

あとはキーボードの音色をちょっと調整して曲の確認をして本番です。

前回は残念ながら真ん中以降は聴こえなかったり見えなかった人が多かったとの事でしたが、今回は割と静かめで横広がりのハコにみんな並んで座っている感じなのでゆっくり楽しんで頂けるかと思います。

みなさんお待ちしております〜！

Freitag 16. Februar 2024  20:00
Kulturzentrum Cafe 7*Stern
Siebensterngasse 31, 1070 Wien

7*Stern
www.7stern.net

Reservierung: Station 1977

Station1977.com

contact@station1977.com