ライブレポ Station 1977 – Wieden

2024年最後の Station 1977 ライブレポです。

今秋の波乱万丈ライブレポは以下記事をご一読ください。

またまた新ドラマーさん

オリジナルメンバーのミッヒー君が抜けてからまだ Station 1977 のドラマーさんは決まっておらず、今回は10年以上も昔に ShiKisai と言う私のフュージョンバンドで活躍してくれていたパウル君にお願いしました。

一緒に演奏するのはもちろんですが、再会も久しぶりすぎていろいろと昔話に花が咲いてしまいました。私がすっかり忘れてしまっていた事なども思い出したりして、歳月流るる如しとはまさにこの事ですね。

リハーサルは定期的にしている訳ではなく、基本的に本番前に数回合わせる事が多いです。今回は計3回(1セット1回・2セット1回・ゲネプロ通しを1回)。プログラムの内容や新曲の有無・メンバーさんの時間の都合などによってその時に合わせる回数は違ってきます。

区役所ホールでのセッティング

さてさて

今回は今までとは少し違った雰囲気の会場でウィーン市4区協賛・TAKE5芸術協会の後援協力にて4区・区役所ホールで開催されました。

区役所ホールはちゃんとしたところが多くあまり心配する事はないのですが、4区ホールはメンバーの誰も行った事も演奏もした事のない場所だったのでネットで調べたり協会の会長さんに確認したりと事前準備はそれなりにしていました。

場所によってはバロックザールの様にめちゃくちゃ響いたりするので(見た目は豪華で良いですが)その場合、ジャズポップス系の演奏は難しくなります。これに関しては最初にネットでサーチして画像を見る限り4区のホールは比較的デッドな環境だったのでひと安心。

会場にピアノがある事は分かっていましたが、音響セッティングはエンジニアさんがいる訳ではなく自分達でしなければいけません。音響と言っても簡易PAがあるくらいでこのフォーメーション・ホールキャパからしてマイク無しピアノは結構厳しいなあとは思っていました・・

リハでその話をしていたら、ドラムのパウル君は「じゃあ全部ロッドでいくわ」と言う事で本番でも全部ロッドで叩いてくれました。竹などの細い棒を束ねたロッドは乾いた感じの独特な音色で音量はスティックよりもかなり抑えられます。私はあのパサパサ感と言うかアタック感が好きですが好みは分かれるかもしれません。

あとはフルートとMC用のマイクとマイクスタンドの確認。

これが・・・

事前にワイヤレスが2本マイクスタンドが2本あると聞いていたのですが、いざ行ってみるとスタンドは卓上の小さいやつが2本!よくスピーチとかで使われるアレですよ。これはライブでは使えません。笑

サックス&フルートのサンドロが一応自分のマイクとスタンドを持って来ていたのでそれをセッティングしましたが、録音用に必要だったスタンドが足りなくなったため録音に支障が出てしまいました。

マイク無しピアノに関しては、休憩中にやはり何人かのお客さんにピアノが小さいと言われたので2セット目はかなり全力で弾きました。笑

小さいハコなら問題ないですが、クラシックでもない限り生音はやはり限界があります。

よくボーカルでも楽器でもマイクを通さない生音の素晴らしさを語る人もいますが、PAはただ音の拡張と言う事ではなくその場に適した音を作ったり全体のバランスを取る役割があると思います。あとはお客さんが入ると音を吸われてしまう事もあり、今回の様な環境で生音だと曲によっての繊細な表現などを届けられなくなってしまいます。

プログラム

以下今回のセットリスト

Setlist

  • Return to Forever (1972)
  • Young and Fine (1978)
  • Velas (1979 I.Lins – 1981 Q.Jones)
  • A Remark You Made (1977)
  • Gibraltar (1977)
  • Litha (1968)
  • Tell Me a Bedtime Story (1969)
  • Pools (1985 D.Gronik | 1983 Steps Ahead)
  • Take Five (1959 P.Desmond | 1977 Al Jarreau)
  • Black Market (1976)

Money in the Pocket (1968) アンコール

それぞれ1曲が8〜10分、1セット40〜45分✖️2セットのプログラム。

セトリは毎回ライブごとに変えますがだいたい似た様な感じです。

この Station 1977 は70〜80年代前後のフュージョンミュージシャンの曲がメインですが、気付いたら・・・あれ?約半分がウェザー・リポート、ザヴィヌル?😂

まぁオーストリア・ウィーンの重要レジェンドと言う事で・・

(完全に私の選曲です。笑)

Take Five について

Take Five はこのライブをオーガナイズしてくださった協会 TAKE5 の会長さんに感謝の意をこめてプログラムに入れました。

この超スタンダードで有名すぎる Take Five、リクエストされる事も多い曲ですが、Station 1977 のプロジェクト趣旨と全くかけ離れています。と言うことで私たちが演奏したのは Al Jarreau バージョン。5拍子は変わりませんが、基本スウィングではなくストレートでコードはモーダル、転調が2回ほどあります。Al Jarreau バージョンは楽譜もリードシートもないのでめちゃくちゃ頑張って採譜しましたよ😵

今回の演奏は2回目ですが1回目の時にとあるお客さんから「あの Take Five はいったい何をやったの?!!!」と興味深々に質問されました。笑

今回のプログラムでは唯一のドラムソロが聴けるこの Take Five。

パウル君のすごいドラムソロが炸裂してみんな釘付けになってました🤩

ちなみに協会の TAKE5 と言う名前は曲の TakeFive とは全く関係なく、(言葉をかけたものかもしれませんが)意味も、5つくらいの単語が省略されたものです。

写真など

サウンドチェック
本番終了後

平日の早い時間だったにも関わらずお越しくださったたくさんのお客様、写真など提供してくださった方、どうもありがとうございました!

次回 Station 1977 ライブは2025年4月8日です!

HPで案内しているのでみなさんチェックしてみてくださいね。

https://station1977.com/concert


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