夏セメスターももうすぐ終わるので久々の教材テーマ。
この2回目に紹介したバスティンの教本がすごく使いやすくて、生徒さんにも人気。
子供と大人のピアノレッスン教材〜導入期〜初心者②
バスティン・オールインワン

・音符や文字が大きくてとても見やすいデザイン
・オールインワンと言うだけあってリズム練習や理論も順番に学べる
・伴奏が充実している
10月からこの教材を始めた8歳の男の子は3か月ほどで1冊を終え、現在2冊目(Primer B) が終了しました。
さらに、「ピアノを習っていたけど途中でやめてしまった」と言うこの男の子のお兄ちゃん(11歳)も弟君の上達ぶりを見て?再開したくなったらしく、今セメスターから新規申し込み!一番最初のレッスンで前の先生が使っていたホイマンの2冊目を持って来たけど、全然弾けず、楽譜もほぼ読めず。どうするかなあと思っていたら、弟が使っているこのバスティンがすごく楽しそうでこれをやりたいと言う本人の希望もあり、同じ本を最初からやる事に。えっ、こんな簡単なのからまた始めたいの?!と聞いたけど本人めちゃくちゃ楽しんでいて今2冊目。
さらにさらに!なんとこの兄弟のお母さんも申し込みしてゼロから学んでいます。お母さんの方は大人向けの教材。
家族3人でピアノを習うってなかなかすごいですよね。
さすがにパパまでは来ないらしい(笑)
そのほかの教材について
上記②で紹介した123 Klavierは最初は良いかなと思ったけど、オリジナルの指導法があって、途中からなかなか使いづらい。これだけを主教材としてゼロから始める生徒には使えないな〜とやめました。
導入期は①で紹介したトンプソンの「はじめてのピアノ教本」もバスティンのオールインワンと同じ様な感じで使いやすいです。
ちなみにもう1組、7歳&5歳の兄弟はお兄ちゃんがバスティン ・弟はアルフレッドで始めましたがこちらはなかなか大変で・・実は半年以上教本を買ってもらっていませんでした。何度お母さんに言ってもメモを渡しても!
決してお金に困っているとかそんな風でもなく、毎回言うと「あっ!また忘れてたわ!」とか「今日思い出したわ!」とかそんな事ばかりが続き・・・・子供達もしょっちゅう手ぶらで来たり、来ても話をして終わったり(もはやピアノ関係なし!笑)
そんなこんなで私が持っている教本やプリントでレッスンしていましたが、今セメスターも終わる頃になってようやく!!先ずは弟の方が嬉しそうに本と一緒にやって来ました。
続いてお兄ちゃんも。
ここのところすっかりやる気もなかったのが、本を手にしたとたんに素晴らしい集中力。そりゃあモチベーションも違いますよ。
お母さんにその事を話すとめちゃくちゃ嬉しそう。
「えーーっ、もっと早く買うべきだったわ!!」
(だから何度も言ってたじゃん😓)
とそんなこんなで。でもまあなんだかんだ言いながらもみんなちゃんと通って来てくれてます。
*ここらで気付いた事・・・ん、私の推し教材アメリカ式ばっかり?
決してアメリカ推しと言う訳ではないのだけど、どうもこちらのは指導法のクセが強い教材が多く手をつけていません。しかもそれでとても上達している現地の子をあまり見た事がない。笑
以下は息子がウィーンの学校でピアノを習っていた時のこちらの教材。
最初は 70 Tasten Abenteuer (なぜかいきなり2から始めました)

70 Tasten Abenteuer 1

70 Tasten Abenteuer 2
その次に違う先生で Wir musizieren am klavier
こちらも2から始めました。
今調べたら現在はカバーデザインが変わっているようです。

Wir musizieren am klavier 2
そのあとはポップス系の音楽学校だったのでポップス系の教材を使っていました。
どの先生もバーナムを併用していました。
私がレッスンしている引き継ぎの生徒さんはHeumann Piano Kids が多く、みんな楽譜がちゃんと読めないと言う難を抱えております。
(これは教材と言うよりも指導法によるのかも)
1人はTastenzaubereiと言う教材を使っていました。こちらでは割とよく見かけますが私は目にしたのは初めてです。
それぞれ相性なんかもあると思いますがどれも一長一短。
ほかにはRussissche Klavierschuleと言うロシア教材をよく聞くけど、私は実際に目にした事は一度もなく未知の教材です。
導入からの教材順番・進行など
最後に割とスムーズに進んでいる生徒さん(5年目)の一例:
・トンプソン「はじめてのピアノ教本」(1・2・3巻終了)
・バーナム(1・2・3巻終了)
・カバレフスキー 「35のやさしい小曲集 Op.89」全曲終了
・ブライトコプフ 社「Das Tastenkrokodil」全曲終了
・ブライトコプフ 社「Hello, Mr Gillock! Carl Czerny!」 全曲終了
・ブルグミュラー 「25の練習曲」ほぼ終了
・ケーラー 「練習曲 op.242」チェルニー に移行
・ガッセルスベルガー「5 Steps to Music」(1・2巻)
・チェルニー 「第一課程練習曲 op.599」
・ウィーン原典版 「Expedition Klavier 小品集」
全ての教材ほぼ全曲やりましたが、唯一ケーラーは途中で進まなくなったのでチェルニー に切り替えました。
この中でも個人的にオススメなのは「Hello, Mr Gillock! Carl Czerny!」
チェルニー とギロックの曲が交互に出て来てそれぞれ電話中の会話の4コマ漫画的なものがドイツ語と英語で書かれていて生徒ちゃんも毎回弾き始める前に読んでいました。チェルニーもギロックもちょっとした学校の発表会なんかで披露できる曲も多くなかなか好評を博しております。
以下リンクをまとめてのせておきます。
ジャズ・ポップス教材についても書くと言いながら未だに導入教材の話ばかりでなかなか進みません!笑
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