音楽の歴史と多岐にわたるジャンル

音楽の歴史と聞いてみなさんはどこから始めますか?

古代音楽?バロック音楽?それとも現代音楽からジャズ歴史など?

私の様に細々とマルチ人間の如く活動をしていると時々いったい自分が何をしているのか分からなくなる・・・

と言う事はありませんが、時々どうしても自分のカテゴリーやジャンルを定めなければならない場面に遭遇します。

表向きは「ジャズピアニスト」が一番簡単なので名刺にもそう書いてはいますが本当は「ピアニスト」でも「キーボーディスト」でも「音楽家」でも「芸術家」でも「人間」でも良いと思っています。

名刺に「人間」て書く人はなかなかいないかもしれませんね。

しかし結局はこの「人間」が定めたカテゴリーに縛られている訳です。

一番困るのはどこかに申請や登録をする時で絶対にカテゴリーを選ばないと次に進めない時。

おおまかには

  • クラシック
  • ジャズ
  • ポップ
  • ロック
  • エレクトロニカ
  • ヒップホップ
  • アンビエント
  • 映画音楽
  • 民族音楽

ここら辺からさらに数え切れない音楽ジャンルが派生していきますが、逆に大雑把だとクラシックかジャズかの2択だったりします。

私が作曲演奏するものは今まで生きてきた中で習得した事を反映しているものであり、そのジャンルも多岐にわたります(詳細はBio見てね)。子供の頃からピアノと並行してハモンドオルガンもやっていたのでかなりいろんな分野の音楽に触れて来ました。

ですが、まずウィーンで音楽をしているアジア人と言うとやはりクラシック音楽家と思われる事が多いです。

かと思えば商業音楽の様な演奏依頼がある時は趣味で傍らやっている様な事も言われた事があります。

つまり簡単ではなくても演奏している曲が曲なので「趣味でやっているのにこんなに弾けてすごいね」と言うのを遠回しに言われる訳です。(遠回しでなくて本気でそう思われていたりもする)

私も話が面倒なのでそう言う人とは適当に相槌を打って終わりですが、少しわかる人だとすぐに「どこで学んだの?」と突っ込んで聞いてきます(これはこれで面倒)

それでもクラシックから途中でジャズに転向した、くらいに思っている人も多いです、たぶん。

ジャズミュージシャンは元々クラシック基礎をガッツリやっている人が多いので珍しい事でもないですが、クラシック1本でずっとやってきて途中でジャズに転向した(い)って言う人はまずそのリズム感・タイム感を習得するまでの道のりは並大抵ではありません。

クラシック音楽家が「ジャズの曲」を演奏しても「ジャズ風クラシック」にしか聴こえないと言うのはまさにこの事ですよね。

理論は勉強すればできる。足りない技術は練習して習得すればよい。そして意外に思う人もいるかもしれませんが、ソルフェージュやリズム聴音も日本人はこちらのヨーロッパ人よりは遥かにみな優秀です。私たち日本人が普通に学校で学ぶ事はこちらの学校では何も教わりません。

しかし、いくら練習しても勉強しても習得できないのが「数字で割り切れない揺れ」を基調としたタイム感とフィーリング。これはもうとにかくいろんな音楽を聴きまくるとか、ライブで体験しながら身に染み込ませるしかないです。

あとはいろんな人生経験とフレーズの引き出しの宝庫があれば完璧です。

笑った事がない人が人を楽しませる音楽を奏でられるはずがありません。

つらい経験をした事がない人が悲しい音楽を奏でられる訳がありません。

そうなるともうクラシックとかジャズとか電子音楽とかそんなカテゴリー関係ないですね。

私が今までで一番すーっと腑に落ちた音楽の歴史の話は

「人間の音歴史は鳥の囀りの模倣から全て始まった」

という一文でした。まだ言葉も文字も伝承方法もなかった時代のことです。

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